この日は園長先生の定年退職パーティーでした。定年を過ぎても周りの親達からまだ続けて欲しいと言われ、何年も退職を伸ばしてこられた園長先生。もう幼稚園の先生の鏡!と言うくらい素晴らしい先生でした。
次女も見ていただきたかったけれど、園長先生の旦那様も定年されてからもう何年も経っているみたいだし、本当にもうそろそろ限界のようでした。
旦那様の方も時々幼稚園に遊びに来て、コントラバスを演奏してくれていたので、園の子供達ともすっかり顔なじみ。園長先生のギター伴奏や指揮のない幼稚園なんて、どうなってしまうの?と思ってしまうほど、この幼稚園には大切な存在でした。
定年後は二人で色々な国を旅するみたいです。なので子供達からのプレゼントも、旅にまつわるものがたくさん。
他にも幼稚園の先生ってこんなにアイディアがたくさんなの?と思わせるような、趣向を凝らしたプレゼントがいっぱい。例えば、定年したら別の時間が流れて行くので、子供達が飾りの部分を手作りした時計など。これはおもしろいな!と。
長女は11月産まれなので、通常だと学校に行くのは、6歳10ヶ月くらいの時(ドイツの学校は9月始まり)。
前に倒して6歳にならないうちに行かせてしまうよりも、しっかり6歳を待って行かせた方がいいといろいろな人から聞いたので、うちも長女を学校に行かせるのは再来年の予定でした。1年間は長女と次女が同じ幼稚園に通う事になるので、長女も次女と一緒に幼稚園に行けるのを喜んでいたのですが、、、
しかし、7月のある日、この園長先生が「この子は・・・」と娘について色々とお話をしてくださり。要は今年Vorschulkinderになって、来年から学校に行かせた方がいいだろうとの事。
長い間悩んでいた、7歳近くになって学校に入れさせるのか、6歳前に入れさせるのか、の答えが一気に出たような気分でした。娘を毎日見てくれ、接してくれた園長先生がそうおっしゃるのだから、そのアドバイスが一番に決まっています。それだけでなく、幼稚園の先生この道何十年なだけでなく、皆から慕われる方なのだから、ここは園長先生のおっしゃる事を信じて、来年9月から(6歳になる前に)学校に入れさせる事にしました。Kann-Kinderと言って、長女のように11月生まれの場合、6歳になる前の年から学校に行くと言う選択肢がある所が、日本とは違う所ですね。
と言うわけで、急遽学校探しが始まりました。
保育園の時と全く同じ展開の私達、子供は遊ぶのが仕事だから、うちはまだまだ〜なんてゆったり構えていたら、急遽そんな場合じゃない!となるパターン。親の方は学んでませんねー。
夏休みが明けたら、長女もVorschulkinderか〜となんだか親の方も身が引き締まる思いです。
・・・と、この続きがまだあり。
夏休み明けに幼稚園に行ったら、園長先生はいない。ベストフレンドも学校に上がってしまっていない。Vorschulkinderと言う特別な位置付け。そして、夏休み明けはまだ子供がちらほらしか来ておらず、ガランとしたさみしい雰囲気だったのもあり、、、娘が突然ストレス性の頻尿になってしまいました。
園長先生がいなくなる、と言うのは子供の中でものすごく大きく、どうなるのか予想できない未知な事で、かなり不安だったのかもしれません。
幼稚園の集まりでは、いつも長女の友達から引っ張りだこの次女。大きいお姉ちゃん達が皆手をつないで次女がしたい事をして遊んでくれます。女の子達はベイビーの面倒を見るのが好き。